台湾人女性との国際結婚、実際どう?よく聞かれる質問に答えます
こんにちは、日本人夫のAriMiYaです。
台湾出身の妻と結婚して数年。日常の中で感じる文化の違いや夫婦のリアルなやりとりを通して、「国際結婚って実際どうなの?」とよく聞かれます。
今回は、周囲からよく聞かれる質問に答える形で、台湾人女性との結婚生活について正直に書いてみたいと思います。
また、妻が「ここは個人的に台湾の方がいい」と言っていることについて紹介します。
①台湾人は自炊をしないって本当?──それ、うちの場合はちょっと違います
「台湾人って、あんまり自炊しないんでしょ?」
そんなふうに聞かれることが、たまにあります。
台湾は外食文化がとても発達していて、夜市や食堂、小吃店(軽食屋)が街のいたるところにあるから、そういうイメージを持つ人が多いのかもしれません。
でも、うちの場合は、ちょっと違います。
うちの妻は台湾出身で、日本でひとり暮らしをしていたこともあり、普段のご飯も家でつくることが多いです。
その丁寧さには、僕の方が「すごいな」と思うくらいです。
そうそう、「料理はやっぱり台湾料理が多いの?」と聞かれることもあります。
でも実際には、日本の家庭料理がメインです。
「台湾料理じゃないの?」と聞くと、妻は笑いながら答えます。
「台湾の調味料、日本だとあんまり売ってないからね」って…
例えば沙茶醤(サーチャージャン)といった、
台湾の料理に欠かせない調味料って、近所のスーパーではまず見かけません。
あっても、輸入食品の専門店や通販くらい。
その他には醤油、日本より味が濃ゆい台湾の醤油はスーパーにはありません。
だから今は、無理せず、手に入りやすいもので作れるものを作っているだけ。
それがたまたま日本の家庭料理、というだけのことなんです。
②台湾人女性はストレートにものを言う?──うちの妻の場合は、けっこうそうかも
「台湾人って、なんでもはっきり言うよね」
そんなふうに言われることがあります。
正直、これは人によるんじゃないかな、とも思います。
台湾人の友人でも、ふわっと遠回しに言う人もいるし、逆にはっきりズバッとくる人もいる。
だからこれは、あくまで“うちの妻の場合”ですが――
けっこう、ストレートです。
たとえば、記念日や誕生日のこと。
日本だと「言わなくてもわかってるでしょ」みたいな空気、ありませんか?
僕もわりとそういう感覚で育ってきたんですけど、
うちの妻は違います。
「もうすぐ私の誕生日だから、どこか行こうよ」
「〇〇のアクセサリー、かわいいと思ってたんだ〜」
みたいなことを、ちゃんと、言葉で伝えてくれます。
鈍感で、察することに長けていない僕にとっては、これは本当に助かります。
もし妻と出会っていなかったら、僕は今も独身だったかもしれません。
言葉にしてくれるから、ちゃんと応えられる。
そんな積み重ねが、お互いの安心にもつながってる気がします。
台湾人みんながそうかと言われると、たぶん違うと思います。
でも、少なくとも僕の妻は、
「伝えたいことは、ちゃんと伝える」人。
そして、そういうところが、実は一緒に暮らすうえで、
とてもありがたいことなんだと、日々感じています。
③台湾人妻は、日本のスーパーのお弁当があんまり好きじゃないらしい
ある日の夕方、スーパーで買ってきたお弁当をレンジで温めながら、
「今日はちょっと手抜きごはんでごめんね」と言うと、
妻がぽそっと、こんなことを言いました。
「うーん、日本のお弁当って、あんまり好きじゃないんだよね」
えっ、そうなの?
僕はわりと好きで、焼き魚弁当も、唐揚げ弁当も、どれも美味しいと思ってたから、ちょっと意外でした。
理由を聞いてみると、いくつかありました。
まず一番の違いは、温かさ。
台湾のお弁当(便當)は、基本「出来たて」。
街角の「便當店)」では、注文が入ってから湯気の立つご飯とおかずをよそってくれるお店が多く、
「冷たい弁当=おいしくない」という感覚があるそうです。
さらに驚いたのが、台湾ではスーパーやコンビニのお弁当も、必ずレンジ対応の容器に入っているということ。
しかも、駅弁も保温性のある箱の中で売られていて、冷たく食べる前提の弁当がそもそも少ない。
「弁当=温かいもの」という感覚が、文化として根付いているんだなと感じました。
一方で、日本のお弁当は、作り置きで冷たいまま売られていることがほとんど。
もちろん、電子レンジで温められる環境もありますが、台湾と比べると「温かさ」へのこだわりが違うなと思います。
それに、日本のお弁当って、とりあえず漬物と揚げ物をいっぱい詰めたら売れるっていうイメージがある、と妻。
たしかに、唐揚げやコロッケも冷めると衣がしんなりして食感が落ちるし、炒め物だって冷めると油が浮いて、見た目も脂っこくなりがち。
僕自身は気にしたことがなかったけど、言われてみると確かに…と思わされました。
それに対して台湾の便當は、揚げ物だけに偏らず、魯肉(そぼろ煮)や煮玉子、豆干、炒め野菜など、バラエティ豊かなおかずが入っていて、しかも炒め野菜は2種類以上が当たり前。
しかも、便當屋さんがあっちこっちにあって、コンビニより安いし、そっちに行く人の方が多いそうです。
日本だとコンビニが強いけど、台湾では「ちゃんとしたお弁当が、ちゃんとした値段で、どこでも買える」環境なんですね。
あとはやっぱり、野菜の量。
日本のお弁当って、せいぜいブロッコリーが1~2個、色味として添えられてるくらいだけど、台湾の弁当は、野菜もしっかり主役級。
栄養バランスが取れている感じがするし、実際食べてみても、胃にもたれにくい気がします。
もちろん、これはうちの妻の感覚であって、全部の台湾人がそう感じるわけじゃないと思います。
でも、「自分が当たり前に美味しいと思ってたものが、そうでもない」と知るのは、ちょっと新鮮で、少しおもしろくて、そして考えさせられる出来事でした。
文化の違いは、最初は戸惑うこともあるけれど、
こうして日常の中で少しずつ「へえ、そうなんだ」と知っていくのが、なんだか楽しいんです。
私達は、日本と台湾という違う場所から来たけれど、
一緒に暮らす中で、少しずつ“ふたりだけの暮らしのかたち”ができあがってきたように思います。
国際結婚って、特別なことのように見えるかもしれないけれど、
大事なのは、たぶん国籍よりも、お互いをちゃんと見て、ちゃんと話すこと。
そんな毎日の積み重ねが、今日もまた、続いていきます。
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